Date: Thu, 14 Feb 2002 09:43:09 +1200
To: A
Subject: ○○○の××

 きのうドアをノックする人がいるので、あけてみると「○○○の××」のおばさんが 立っていました。外はとんでもない嵐だったので、まず中におはいりください、と言いま した。
 彼女と話していて、いろいろ面白いことがありました。
 「神はすべての人を幸せにするためにこの世をお造りになりました。神はこの世を 楽園にすると約束なさいました。だから、それは必ず実現されます。」と彼女は言い ました。それから、こう続けました。
 「では、なんで実現するのにこんなに時間がかかるのか、と言う人がいますが、そ れはこの世のすべての人を楽園の住人にするためなのです。神は人に対して楽園に住 むことを無理強いしたり、また、一部の人を見捨てたりするようなことはしないので す。ただそれには時間が必要です。」

「それでは、なぜ最初に人は楽園から追い出されたのですか。」
「それは善悪という知識の実を食べたからです。神は、この楽園のあらゆる実を食べ てもよろしい、ただ善悪の知識の実だけは食べるな、と言いました。でも、アダムと イブはそれを守ることができなかったのです。」

「これは善だ、これは悪だ、と考えることが、すべての問題を引き起こしていると私 も思います。けれども、一旦そういう考えを身に付けてしまったものが、それを捨て るのは容易なことではありません。どうしたら、それができますか。」
「私達と一緒に聖書の勉強をすればいいのです。」

 このあたりから、話がつまらなくなってきたので、私は「自分の話をしてもいいで すか?と聞いてみました。少し興味がありそうだったので、彼の話を手短にしました。 英語で説明するのは初めてだったので、私にとっては冒険でしたが、ちゃんとわかって もらえたようで、彼女ももらい泣きをしながら私を抱き締めてくれました。

 彼女の話の最初の部分は今の私に必要な話だったと思います。本当に神が彼女の口 を借りて、私に何かを伝えようとしたのかもしれません。彼女があらわれたタイミン グも、とても絶妙だと思いました。

 けれども、ドアを出るとき、彼女は最も言ってはいけないことを言ってしまったの です。
 「神の名は○○○です。決して他の名前を呼んではいけません。」

 神が私達に禁じたことは、唯一、善悪の知識の実を食べることだけだったはずです。 神の名前を間違えてはいけない、とは言いませんでした。しまった、彼女はJexxxxと 言っていたから、○○○と呼んではいけないのかな?

 ○明はこの話を聞いて、「神はYou-know-whoだよ。」と言いました。してみると、 ○明が「月○さん」という名前を言うことを私に禁じているのも、そのせいなのかも しれません。でも、You-know-whoが特定の人を指すようになって、あたかも名前の代 わりに使われるようになったら、元の木阿弥ですよね。

 ちなみに、○明は自分の彼女のこともYou-know-who(イントネーションが違う)と 呼んでいます。 

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