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日韓関係および北朝鮮による拉致について

日韓関係の悪化の原因のひとつは南北分断であると思います。

離散家族の痛みは我々には計り知れないものがあります。「ちょっと出かけてくるね」と言って家を出た愛する家族と、70年近くも会えない人がいるのです。その総数は数百万人とも言われています。

そのような悲劇を生んだ南北分断の責任の一端は、直接的にではないにせよ、日本にもあります。植民地支配をしていた日本が敗戦により逃げ出してしまったために、支配権の空白を生まれソ連とアメリカが半島に侵入したからです。敗戦した日本がドイツのように分断されなかったのは本当に幸運だったとしか言いようがありません。その身代わりでもあるかのように朝鮮半島が分断されてしまいました。だから日本には南北和解、南北統一のために協力し、力を尽くす義務があると思います。

しかし残念ながら日本にはそのような考え方をする人は全くと言えるほどいません。むしろ南北統一などしない方が日本にとっては得だなどと主張する人がいる有様です。

本当に幸せな人は、他人を非難しようとは思わないものです。韓国はどんなに発展しようと根本的に癒されない分断という不幸を抱えています。その原因の一端が日本にあると彼らも感じているからこそ、いつまで経っても日本を許せないのではないでしょうか。もしも日本が南北分断の解消のため力を尽くすなら、彼らの態度も変わってくるのではないでしょうか。

また、北朝鮮による拉致について同じことが言えると思います。

拉致が犯罪であるのは言うまでもありませんが、他人のせいで引き裂かれた家族という観点から言えば、南北離散家族も全く同じ痛みを抱えているのです。もしも拉致被害者の家族が南北離散家族の痛みに共感し、南北統一を心から願うと発言するならば、北朝鮮の態度も変わってくるのではないでしょうか。北朝鮮が日本人を拉致したのも、ひょっとしたら自分たちの痛みを日本人にも感じて欲しかったからなのかもしれません。

2019/04/01 外務省への提言

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