Date: Sun, 12 Aug 2001 13:07:31 +0900
To: A
> どこでどのような間違いを私たちは犯してしまったのでしょうか。
この問いを私自身何度くり返したことでしょう。私の人生で一番辛かったときのことです。そのときには答えが見つかりませんでした。出口がありませんでした。でも、後になって私はその答えを知りました。それはその当時は想像もつかなかった、実に思いがけない答えでした。
悩みの内容は違っても、答えはきっと同じだと思うので、私はその答えを贈りたいと思います。
「本当は何一つ間違ってはいなかったのです。もしも何か間違いがあったとすれば、それは私自身が幸せになろうとしなかったことだけでした。」
自分が幸せになることを許すこと、自分を責めるのではなく、許すこと。今は決して許せないように思われる自分を受け入れることだけが、解決の糸口です。
ゆうべまた夢を見ました。あまりよく覚えていませんが、どこかで月○さんに偶然再会する夢で、内容としてはさほど悪くない夢でしたが、出て来た姿はまだ完全な彼のイメージではなくどこか他人のような気がしました。
でも、その夢を見た後、私の心境はかなり変わりました。具体的に言えば・・・
初めて彼に会った頃、私はあるとき、彼が男としてどれほど切実に私を必要としているのかをはっきりと感じてしまったことがありました。それは根拠のない直感的な感覚ではありましたが、実際彼はそのことをほのめかすような言動もしていたのです。そのことに気付いたとき、私はとてつもないショックを受けました。こんな苦しい思いをしている彼を地獄から救ってあげられるのは私しかいないということがわかっていながら、愛する彼のそばにいることができない自分。女としてこれほど耐え難い状況はありません。
私はそのとき、これはあまりにも残酷な愛し方だ、と思いました。どうしてあんなことを言ったの?どうしてこんなに深くまで入って来て私を苦しめるの?離ればなれに暮らさなければならないことがわかっているはずなのに! それからはまさに救いようのない地獄の日々でした。
でも、彼にしてみれば耐え難い衝動を抑えることができなかっただけなのでしょう。
それ以来私は、心の一番奥を固く閉じて来たように思います。もう2度とあんな思いをしなくてすむように。
でも、今ようやく、またあの場所の入り口に戻って来たという気がするのです。
私は彼にこう言いたい。
「今よりももっと深く私を愛することは残酷なことです。それは歓びではなく痛みでしかありません。幸せではなく、苦しみでしかありません。
それでも私はあなたを受け入れましょう。あのときのように。
でも、どうかひとつだけ約束してください。私が痛みに耐えているとき、決して私を見捨てないと。固く固く抱きしめてくれると。
それだけが私に、もっと深い痛みを受け入れる勇気を与えてくれるのです。もっと深くあなたに愛される勇気を与えてくれるのです。」