Date: Sat, 22 Feb 2003 12:44:51 +0900
To: A
Subject: 杖なしで歩いています。
その後体調はいかがですか。
私はようやく杖なしで歩けるようになりました。階段も上ることができます。気分も悪くありません。最近は支離滅裂な夢ばかり見ています。きのうはなぜかカンガルーに乗って(おんぶされて?)走っていました!
今の課題は「完全に無防備になること」です。本当は無防備になるのが一番安全なのです。でもそれを人に言うためには、まず自分が率先してそれを証明する必要がありますよね。とにかく私のモットーは「あらゆることを心配しない」ことです。
でも、今の多くの人は自分を守ろうとして心配する方に走っていますよね。私が持っている隣の空き家も、誰かが放火して火事になりはしないかと周りの人が心配しているそうです。ちょっと前まではそんなことを心配する人なんていなかったのに!
でも、そんな心配をする人たちは、かえって「何でもない催涙スプレーに驚いて出口に殺到し、犠牲になってしまったアメリカのナイトクラブの客」みたいになってしまう危険性があるのです・・・・
つまり、私が無防備になろうとするのは、本当は自分を守りたいからなんですよね。
今朝、ふと思いました。
人が完全に無防備になるのを怖がるのは、守らなければ傷つけられるかもしれないと恐れているからではなくて、幸せになってしまうのが怖いからではないのか、と。
本当の幸せを知ってしまったら、それなしでは決して生きられなくなってしまうから、それが怖いのではないか、一度幸せを知ってしまったあとでそれを取り上げられはしないか、という恐怖があるからではないか、と。
その恐怖を取り除いてくれるものは一体何なのでしょう?