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心を固く閉じてしまった人へ

すべての人は心の深いところでつながっていて、互いに影響し合っている。
誰一人として、そこから無関係ではあり得ないのです。
だから、あなたが不幸になれば、みんなが不幸に落ちる。
あなたが幸せになれば、みんなが幸せになれる。

このことは、私の主義主張ではなく、「真実」なのです。
私はそれが真実であることを知ってしまった以上、誰が何と言おうと、そのことを否定することはできません。

「不幸であること」に慣れてしまった人たちがいる。
彼らとて、最初から不幸であることを選んだわけではないだろう。
きっと、かつてとても深く傷ついたことがあって、その痛みから逃げようとしてに心を固く閉じてしまったが故に、不幸に落ちてしまったのにちがいない。
けれども、一旦不幸に慣れてしまうと、そこから抜け出すのは非常に難しい。
「いつも追いつめられて、疲れていて、何もかも嫌になることもあるけれど、でもそれなりに何とか楽しく生きているんです。私はこのままがいい。慣れないこと、新しいことは面倒だからいやです。『幸せ』だって? そんな怖いことはまっぴらごめんです。」と、彼らは言う。

「どうか幸せを諦めないでください。私はあなたに幸せになって欲しいんです。」
「なぜですか? あなたには関係ないでしょう?」
「そんなことはありません。あなたが不幸になれば、間違いなく、私も不幸になります。みんなが不幸になります。」
「何で私の人生に干渉するんですか。あなたに私の生き方に口出しする権利はありませんよ。」
「世の中のことは、みんなつながっているんです。あなたが不幸ならば、必ずたくさんの人が不幸になります。」
「それはあなたの考えでしょう? 私はそうは思わない。」
「違います。それはまぎれもない事実です。私にはどうしようもないことなんです。」
「何でそんなふうに私のせいにして、私を追いつめるんですか。他人は他人、私は私です。私がどう生きようと、あなたはあなたで幸せになればいいじゃないか。」
「それが不可能だから言っているんです。あなたがどう生きようとあなたの自由です。けれども、あなたが不幸であることを選ぶとき、たくさんの人を道づれにするということを、あなたにとって最も大切な人をも不幸にしているということを、どうか忘れないでください。」

「あなたがそう考えるのは、あなたの勝手だ。でも、私には私の考え方がある。それぞれお互いの考えを認めるべきじゃないか。」 と彼らは怒り出す。
互いの主張を認め合う。確かに紳士的なやり方だ。ほとんどの人は、それが正しいやり方だと言うだろう。でも、私が言っていることは、私の主張ではないのだ。真実なのだ。それを知っていながら、どうして引き下がることができようか。その場を丸く収めるために、嘘をつくことこそ、最も不誠実なやり方ではないのか。

「どうせ私も不幸なのだから、他の人がどうなろうと関係ない。」
「そんなふうに生きていると、あなたはますます追いつめられますよ。ますます辛くなります。」
「ああそうですか。わかりましたよ。もっと辛くなればいいんでしょ? どうなろうとかまわない! どうせ辛いのは慣れているんだ!」

彼らが決して認めようとしないのは、「自分と他人がつながっていて、自分が不幸になれば他人も不幸になる」という考え方自体である。自分と他人が無関係であると思うことによって、彼らは安心したいのだ。自分がどう生きようと勝手じゃないか。どうせ他人とは関係ないから、と思えるから。けれども、「自分と他人がつながっている」ということを認めない限り、彼らは決して地獄から抜け出すことはできない。
私は言葉を失って、深い悲しみに打ちひしがれる。私が彼らがこれからどんなに辛い目に合うかを知っている。それはかつて私自身が経験したことだから。それは想像を絶する地獄だ。私は彼らをそんな目に合わせたくない。
でも、彼ら自身がそれを望むなら、私にいったい何ができよう? 最後にはこう言うしかないのだ。

「わかりました。あなたの人生です。あなたの好きなように生きてください。あなたが不幸を選ぶというなら、私も一緒に地獄に堕ちましょう。」

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