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本当の相手論

「本当の相手」とは何か?

それは、自分の真の片割れである。

本当の相手と結ばれることは、社会にとっても、個人にとっても、あらゆる問題を解決する鍵である。

「本当の相手」の力

本当の相手は、だれにとってもだだ1人だけ存在する。それは、表と裏のように一体であって、不可分の存在である。つまり、自分にとっての本当の相手の、本当の相手は自分なのである。だからそれはだれとも競合することがない。つまり、本当の相手を巡って、取り合いしたり争いが起きることはない。

世の中に争いが起きる理由は、世の中に不幸な人々が存在し、他人と幸せの奪い合いをしているからである。けれども、真実を言えば、他人と自分は繋がっていて、不可分の存在なのである。だから、もしも自分の幸せのために他人を害したりすれば、それは必ず自分にも悪い結果をもたらす。自分にとっての本当の幸せは他人にとっての本当の幸せであり、他人を不幸にすれば間違いなく自分の不幸を招く。そのことをみなが理解すれば、本来紛争など起きるはずもないのだが、みな表面的な出来事にばかりとらわれているので、なかなかそれに気づくことができない。

けれども現代の世界においては、今まで虐げられてきた貧しい人々が怒りを表に出すようになり、それがテロなどを引き起こして、社会的に裕福な人々の平和を脅かしている。もはや地球上に完璧に安全な場所などなくなってしまった。世の中に不幸な人が存在する限り、自分の安全も保証されないということは、だれしも気づいているであろう。

とは言え、他人と共感するとか、他人を自分と不可分の存在と考えるなとどいうことは、教育や訓練で身に付くものではない。紛争地域において、骨の髄まで染みついた敵意を捨て去るのは不可能にすら見える。

本当の相手の存在は、そのような行き詰まり突破する力を与えてくれる。

紛争とは、元来人が幸せではないから起きることなのだ。もしも心の底から真の幸せを感じられたら、だれしも自分が生まれてきたことに感謝し、あらゆる人を愛し、許すことができるものだ。そのことを信じられない人がいるとすれば、それはその人がまだ「真の幸せ」を感じたことがないからである。

だれでも、自分の本当の相手に出会って、互いを信頼し合い、愛し合ったなら、その幸せがどれほど素晴らしいかを知るはずだ。ありのままの自分が必要とされ、完璧に受け入れられていると感じられること。自分の存在価値が信じられること。そこから溢れる幸せは、自分だけでひとり占めにするには大きすぎて、他人にも分けてあげたいと思いが自然に湧き出してくる。自分が本当に幸せだからこそ、自然に他人の幸せを願えるようになる。そうなれぱ、憎しみなどもうどうでもよくなってしまう。みながそのように幸せになりさえすれば、あらゆる紛争はたちどころに解決してしまうのである。

また、本当の相手は、社会的な問題だけでなく、個人的な問題も解決してくれる。

人生おいて困難が生じるのは、ひとえに自分に自信が持てないからである。ここで言う「自信」とは、「自分が何かを成し遂げて得られる自信」ではなく、「ありのままの自分という存在そのものに対する自信」である。何かを成し遂げることによって自信を得ようとすれば、成功しているうちはいいが、ひとたび失敗すれば、自信喪失につながってしまう。また、常に何かを頑張らなければならない、という脅迫観念に追いまくられることになる。そのような自信ではなく、ありのままの自分の存在そのものに自信が持てるとき、自分の存在が許されていると信じられるとき、人は、余計な力が抜けて、自分の能力を120%発揮できるようになるものなのだ。

本当の相手は、ありのままの自分に自信を与えてくれる唯一の存在だ。それは本当の相手が、取り繕った自分ではなく、ありのままの自分を最も魅力的だと感じてくれるからである。だれにも見せられなかった恥ずかしい自分が、本当の相手になら見せられる。そして、それを素晴らしいと受け入れてくれる。それが本当の相手なのだ。

「本当の相手」のメカニズム

 本当の相手を図で示せば、下の図の同じ色の部分である。ふたりはこころの奥底では完璧に通じ合っているが、表面的に見れば正反対であり、お互いに相手を全く理解できない。よって二人はともすれば衝突を繰り返すことになる。
 けれども見方を変えれば、正反対とはお互いにない部分を持っているということである。だから、自分が理解できない部分について、相手を信頼することができれば、ふたりは完璧な協力関係、補い合う関係になれるはずである。
 似たもの同士のほうが、互いに理解しやすいから、気楽で付き合いやすいと思う人も多いかもしれないが、逆に言えばそれは引力がないということだ。一方正反対の関係は+と-なので、常に引力があって飽きることかない。互いにとっての謎(=魅力)が永遠に消えることがないのである。

本当の相手同士が繋がっている場所は、上の図の円の中心である。それは、自分の魂の最も奥であると同時に、この宇宙の中心でもある。その場所では、すべての人(上の図の他の色)とも繋がっているからだ。

自分の本当の相手と繋がるということは、すべての人と繋がるのと同義なのである。つまり、すべての人と共感し合えるということである。ゆえに、自分の本当の相手から逃げないできちんと向き合うという唯一の法さえ守れば、法律で縛られなくても、道徳などを教え込まれなくても、自然に他人を思いやり、他人と助け合えるようになるのである。

実際に、私が本当の相手を占った人たちがつくっているコミュニティでは、当たり前のように、他人の幸せを我が事のように喜び、他人が困難に陥ればみんなが親身になって相談に乗っている。

このコミュニティでは、すべての人が対等に意見を述べ合うだけで、だれかが支配したり統制したりすることはない。みな、本当に幸せになりたいという想いから、自分の魂の命ずるままに行動しているだけなのだ。それは、全員が、「他人と自分の幸せが競合しないこと」、「他の人が幸せになる(本当の相手と結ばれる)手助けをすれば、自分も幸せになれる(本当の相手と結ばれる)」ことを理解しているからである。

このようなコミュニティが社会全体に拡散すれば、たちどころに理想社会が生まれるはずだ。

では、そのように簡単なことなら、なぜ未だに実現しないのか。

残念ながら、現代において、自分の本当の相手と結ばれている人は少数派である。「本当の相手」が存在するということすら、知らない人が多い。しかも、たとえ本当の相手と結婚していたとしても、そのふたり互いに完全に心を開き合って、完璧に信頼し合えているわけではない。人はみな、どうしても自分を守ろうとする本能が働くために、心のどこかを閉じてしまっているのである。

本当の相手は互いに強烈な引力で引き合っているのだから、ふたりが自然にしていれば、本来いとも簡単に結ばれるはずなのだ。にもかからずそれがうまく行かないのは、自分の感じる引力のままに動くことが正しいと信じられる人がほとんどいないからである。社会において人は、自分の感じる引力(欲望)にしたがうよりも、それを克服する努力をする方が正しいと教え込まれ続けている。 だから、自分に無意識にブレーキをかけてしまっているのだ。それをはずすのは、とてつもない恐怖を伴うことである。

特に、両親が本当の相手同士でない場合、その子どもは常に、「我慢すること」「努力すること」を強いられ、そのように生きるのが正しいと教え込まれ続けている。そんな子どもが成長して本当の相手に出会ったとき、歓びよりもむしろ恐怖を感じてしまうことになり、本当の相手から逃げるという事態を引き起こす。それは逃げた方にとっても、逃げられた方にとっても、最悪の不幸である。このように、本当の相手同士でない夫婦は、さらなる子どもの不幸を再生産してしまう。

パズルのピースをはめ直す

したがって、現在本当の相手でない人と結婚している人たちは、離婚して正しい伴侶と再婚しなければならない。自分が相手を間違えた場合は、その相手も相手を間違えているのであり、そのそれぞれに本当の相手がいるのだから、みなが正しい伴侶の所に帰れば、だれも不幸になる者はないのだ。子どもたちにとっても、仮面夫婦のストレスの中で育つより、自分に正直になって幸せになる決断をした親の姿を見る方が、よほど幸せな人生である。なぜなら、自分もまた、我慢せずに幸せになっていいんだと思えるようになるからである。

このようなパズルのピースのはめ換えは、一斉に行われなければならない。どこかに間違った組み合わせが残っていると、玉突き式に相手があぶれてしまい、不幸な人が大量に残って、決してパズルは完成しない。

だから、固い道徳的な観念にとらわれた人が、「自分はこのまま我慢する人生を選ぶ。」という選択をすることは許されないのである。「私の人生なのだから、私がどう生きようと私の勝手だ。」などと言って、1人が不幸を選択することによって、たくさんの人が不幸を強いられる結果を招くのだから。

私は今まで本当の相手を占うことによって、このパズルのはめ直しの準備作業をしてきた。それもいよいよ最終段階を迎えようとしている。パズルのはめ直しが一斉に始まるときが近づいている。

相談日記より

2006年09月02日

壁にぶち当たってしまったと感じる方へ

本当の相手があなたから逃げている場合は、かなり辛いものがあります。
一見、本当の相手を諦めてしまった方が楽なように思えるかもしれません。

けれども、諦めたら、本当に楽になるでしょうか?

いいえ。
それは、じわじわと首を絞められる生き地獄の始まりにすぎません。

自分に嘘をついているからです。

自分に自信がなくなり、すべてのことがうまく行かなくなって、なんとか細々と生きのびようとどんなに努力しても、ますますつらくなり、追いつめられるのです。

本当の相手と正面から向き合うことは、本当に怖いことです。でも、恐怖から逃げたら、いつまでも恐怖につきまとわれるだけです。
恐怖に対処する方法は、それに直面する勇気を持つことしかありません。

本当の相手とまっすぐ向き合うために、ぜひとも次のことを実践してください。

1 ふたりが本当の相手であって、ふたりの幸せこそが周りを幸せにできるのだと信じること。
(これが基本です。そのために私は占いでお手伝いをしています。)

2 いつも自分に正直になること。
(どんなに困難な状況でも、正直であれば、少なくとも自分が苦しむことはありません。)

3 相手がどのような態度を取ろうと、自分の感性を信じること。
(客観的な状況ではなく、自分の感性を信じる、というのはなかなか難しいことです。人はふつう「証拠」を見ないと信じないものですから。「見ずして信じることができるものは幸いなり!」)

4 何が起きても心配しないこと。
(同じ事が起きても、楽天的になるか、悲観的になるかでその後の事態は180度変わってしまいます。人の意識が現実に及ぼす影響についてぜひ自覚してください。)

これらのことは、実践不可能のように思えるかもしれませんが、本当の相手ときちんと向き合うという覚悟さえ決めたら、不思議なことにだんだんできるようになるのです。

これらをマスターしたら、人生に怖いことなどありません。どんな困難も乗り越える力が生まれます。本当に「強く」なれるのです。

つまり、本当の相手は、たとえその人があなたから逃げているように見える場合であっても、あなたの本当の成長を助けてくれているのです。それはあなたを本当に愛しているからなのですよ。

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